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潮汐の満干を繰り返す 躁鬱(そううつ)の月
躰を廻る紅き血液を沸騰させる 摩訶不思議な光力
胸の奥に眠りし獣よ 野生の本能よ
己の欲望のままに 踊り狂うがいい
月の光に照らされて 己の華麗なる人生劇を舞うがいい
演ずるは唯一無二の狂乱役者
奏でるは背徳の狂想曲(ラプソディー)?
其れとも罪と罰を反復させた輪舞曲(ロンド)?
不協和音の律動(リズム) 月の光浴びながら花道を歩み
気ままに踊り狂う一人舞台 其の演題は「月下狂人」
鶏(にわとり)喚(わめ)く 夜明けと共に終焉を迎え
燃え尽きた魂と共に幕切れす
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