「 暴走機関車 」


生命の薪(たきぎ)を燃やせ! 奇声の汽笛を轟かせよ!

毒舌の黒煙を吐き散らせ! 狂った弾丸の様に暴走せよ!



混沌の世に 産まれし日より

中枢器官で脈打つ 欠陥だらけの原動機 


満ち溢れし 好奇心を起爆剤に 

欲求を猛爆させた 時代遅れの蒸気機関


前方しか見えぬ 血走る眼球 光らせて

猪突猛進で駆け抜ける 五里霧中の世情


さようなら! 一期一会 意味など持たぬ巡り合い

さようなら! 振り返ること無き 想い出の轍
(わだち)


心に陰る 躊躇
(ためら)いや 戸惑いは 

過ぎ去りし モノクロームの景色と共に流れ飛ぶ

 

死への終着駅 一直線上に延びる人生路線 


儚き流星の如き 欲望の機関車よ 我が生命燃ゆる限り暴走せよ!


2002.10.19




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