「休 日」


不快指数100の 六月の雨

休日だというのに 昨日から降り止まず

うるさく鳴きつづける蛙の声 湿気でカビ臭い布団

嫌気ざしたワタシは 黒の蝙蝠を差して外へ出る



希望の太陽は 重く厚い憂鬱雲に閉ざされて

何とも弱弱しく 頼りない光を放っていた

これじゃ 空も泣きたくなる訳で・・・



国道沿いにある メリケンチックな喫茶店

カラン コロン 音鳴らし

奥の席へと腰を落とす

サービス精神の微塵も感じない ウェイトレスに

ミルクティーを注文する


曇った窓越しに見える 水浸しの街

蝙蝠を差して 歩き続ける人々

水しぶきを上げながら 走り去る自動車


 

ワタシはそれらの他愛も無い 現実を眺めながら

プカリ プカリ 煙草のケムリを吹かすのだ


憂鬱と倦怠混じりの吐息で

プカリ プカリ 煙草のケムリを吹かすのだ


ただ 悲しくケムリを吹かすのだ

2001.06.06

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