「 蝶 蝶 - てふてふ -  」


      小春日和の 昼下がり
 

      蝶蝶
(てふてふ) 心舞い躍らせて 

      毳
(けば)い鱗粉(りんぷん) 躰(み)に纏(まと)

      世間話に 花咲く野路
(のみち)へ


      風に揺られて 花から花へ

      止まれよ 止まれ 花から花へ
 

      数ある噂 咲き誇る中

      狂い咲くのは 不運な話

      他人の不幸は 蜜の味

      一滴残らず 吸い尽くし

      甘味
(かんみ)失(う)すまで 舐め回せ


2005.09.11


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